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RYOGO_HASUMOTO — PORTFOLIO // 2026
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POSTED: 2025.03.15

ブロックチェーンはデータ保存に向いているのか?

「改ざんできない」「永遠に残る」は本当か?

ブロックチェーンについて、「改ざんできない」「一度書かれたデータは消えない」といった特徴が強調されることが多い。では、たとえば映画1本分の動画データをブロックチェーンにそのまま保存できるのだろうか?

結論から言えば、それは現実的に不可能である。

ブロックチェーンが記録しているのは“要点”だけ

ブロックチェーンは、データの中でも特に重要な「要点」だけを記録する設計になっている。たとえば、金融取引の履歴や契約書の署名情報といった、小容量かつ改ざんが許されない情報はブロックチェーン上に記録される。

一方で、大容量の画像・動画・音声などを直接格納するには、ブロックチェーンの構造・容量・コスト面の制約が大きすぎる。

実際のデータ保存は分散型ストレージで行う

この制約を補うために使われるのが、IPFS(InterPlanetary File System)やSwarmといった分散型ストレージ技術である。

たとえばNFT(非代替性トークン)では、トークン自体はブロックチェーン上に記録されるが、画像や動画などのメディアデータはIPFSのような外部ストレージに保存されている。多くの場合、トークンには「このURLのデータがNFTの中身です」といった情報が含まれているだけである。

つまり、URL先のデータが消失すれば、NFTとしての価値も大きく損なわれることになる。

「ブロックチェーンに保存されるのは証明だけ」

ブロックチェーンに残るのは、「データが存在していた証拠」や「改ざんされていないことを証明する情報(ハッシュ値)」であり、データ本体ではない。

そのため、「ブロックチェーン=永久保存」は誤解を招く表現である。正しくは「証明情報は残り続けるが、データ本体は別に管理されている」というのが実態である。

分散ストレージも万能ではない

分散型ストレージも万能ではない。IPFSのように、複数のノードにデータを分散して保存する仕組みは確かに存在するが、実際には誰かがホスティングし続けなければデータは失われる

つまり、分散型といえども、維持には管理者やユーザーのアクティブな関与が不可欠であり、「完全に自律的に永続する」というわけではない。

ブロックチェーンが苦手なデータとは?

ブロックチェーンに保存できるデータの容量は非常に限られている。一般的には数バイトから数キロバイト程度が上限であり、数百MB~GB単位のデータを格納することは現実的に困難である。

加えて、保存にかかる**ガス代(手数料)**も膨大になるため、仮に技術的に可能であっても、経済的には非効率である。

結局、何をどこに保存するべきか?

最も効果的な運用方法は以下の通りである。

  • ブロックチェーンにはハッシュ値や検証情報だけを記録
  • 実データは分散型ストレージなどに保管
  • 必要に応じて、その両者を連携させる設計にする

このように、ブロックチェーンを活用する上では、「何をブロックチェーンに残すか」「どこに実体データを置くか」の設計方針が極めて重要となる。

保存設計にはバランス感覚が求められる

最後に重要なのは、耐久性・分散性・コストのバランスである。

すべてをブロックチェーンに頼るのではなく、それぞれの技術が得意とする役割を見極め、適材適所で組み合わせることが、実用的かつ持続可能なシステム設計につながる。

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